輪マメ知識3回目は、「手彫り11種」シリーズより「なつの」「瀬をはやみ」をご紹介します。
「なつの」(写真上縦向きのリング)
夏野行く 小鹿の角の 束の間も 妹が心を 忘れて思へや
万葉集より柿本人麻呂が詠んだ歌がモチーフで「わずかな間でも、あなたを想う気持ちを忘れることはありません」という想いが込められています。その彫り模様は夏の野原に茂る青々とした草木を表現しているかのようです。
「瀬をはやみ」 (写真下の横向きのリング)
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はんとぞ思う
詞花集より崇徳院の詠んだ歌がモチーフで「たとえ何が起きようとも、決して離れることはありません」という想いが込められています。川の流れのようなデザインが特徴的です。
両方とも、愛する人を強く想う気持ちを詠んだ歌を表現したロマンティックなリングですね。写真はシルバーですが、素材は選ぶことができます。